☆『橘樹の史跡を巡る』

宮前区歴史文化調査委員会

『橘樹の史跡を巡る』ウォーキングについて

11月18日(月)参加者21名・スタッフ7名で、宮前区野川から高津区千年・子母口地域を歩きました。

スタートは中原街道沿いの野川バス停。先ずは能満寺参道で石仏群と能満寺を参詣。

急坂を登り韋駄天神を祀っている野川神明社に行きました。

 

次に影向寺に向かい、山門では一対の仁王像が迎えてくれました。

影向寺は7世紀後半に創建された白鳳寺院です。境内に入り薬師堂を散策し、本尊の薬師如来は脇侍の日光・月光菩薩と共に国指定の重要文化財を外側からの参詣です。

出口付近には三重塔の心礎と伝えられる影向石が残っています。

 

10分ほど歩き、橘樹歴史公園に到着。ここは古代武蔵国に所在した21郡の1つである橘樹郡に置かれた役所跡などが発見された所で、整備されていていました。復元された正倉の内部まで見学できて、最高のプレゼントでした。この地域は橘樹郡家跡と呼ばれ、隣の影向寺遺跡と共に、「橘樹官衙遺跡群」として川崎市初の国史跡に指定されています。

 

中原街道を横切り、千年・子母口地区へ。

子母口富士見台古墳は6世紀ごろに作られた円墳を散策して、橘樹神社とその隣の蓮乗院に向かいました。

橘樹神社には、日本武尊が東征の途中海が荒れた時、后の弟橘媛が入水して海を鎮めたという伝説が残っています。

 

ゴールである子母口貝塚に到着。今から約7,000年前の縄文時代に出来た貝塚です。当時はこの近くまでが海でした。

 

今回はアップダウンのある歴史豊富なコースを、古代の人々と共に歩いた2時間30分のウォーキングでした。(奥野 記)